Ikoman ~ [1] “探究者”が見出したワザ。[スタジオ訪問レポート2019]

手掛けて来たアーティスト、大塚愛、倖田來未、鈴木亜美、Rie fu、藤田麻衣子、杉恵ゆりか、エレファントカシマシ、SEKAI NO OWARI、かりゆし58・・・

「声が好きなんで。」

ボーカル録音の為に、マイク、マイクプリアンプ、コンプレッサーを長い時間をかけて探し続けてきた、自称「機材マニア」。
音楽プロデューサー、アレンジャー、作曲家、マルチプレイヤー、Ikoman / 生駒龍之介 氏。

Neve、Telefunken、Millennia、Urei・・・生駒氏のコントロール・ルームには、ボーカリストの為にセレクトされた新旧アウトボードの名機達が並びます。
以前は、プライベートスタジオに商用スタジオ級の大型コンソールを設置していたこともある生駒氏。
そこから、“みんなの溜まり場になれる秘密基地のような”オープンかつ心地の良い空間を求めて、12年程前、現在の「VOX & HEART STUDIO」を作ります。

それまでの経験と知識をベースに、自らも一緒になり、職人達と共に「手作りで」仕上げたスタジオは、まるで「友達の家みたいなスタジオ(笑)」。

「初めてここに来たボーカリストは、“ホントにここで録るんですか?”っていう反応が顔に出てる(笑)でも、録音したあと、ここですぐにラフ・ミックスを聴いて、みんな驚く。そうしてリピーターになってくれたみんなのおかげで、今日も休みなく働いてる(笑)」

ボーカルのみならず、ギター、ピアノ、ベースまで、限られたスペースのブースで録ることも。
「ふだんはもちろん外のスタジオを使うけど、ここで録った音をそのまま使う事もある。」
例えばアコギのマイキング時、「あぁ、ここだね。」というポイントで録れた音は、外の商用スタジオで聴いても「“芯”が残っている」と。

「海外のリビングRECの例もそうだけど、極論、その判断がちゃんとできて、目指す音楽にあっているなら、どこで録ってもいいんだ、と。」

レコーディングにとどまらない、現在の生駒氏の仕事。最近では、任されたアーティストのミックスまで自身で行っています。

その特徴的な生駒氏のミックス時のセッティング。

「単純にマスター・チェインを入れっぱなしで作業した方が“早い”って気づいた。」

Pro Toolsミックスの後段に、マスター用のアナログ・アウトボードを“初めから”挿している、と。

ミックス、とは、「Pro ToolsならばProToolsの中、決められた“キャンバス”の“描ける領域”を使って、きれいに素材を並べるのがミックス」だと生駒氏。
もちろん、「Pro Toolsのきれいな四角の中に納める音楽もある」ことは前提にありつつ、「ボトムが“どーん”と深いかっこいい音像にしたければ、ボトムが深いキャンバスを作らなければいけない。」と。

かのCLA / Chris Lord-Alge氏のスタジオを訪問した折、マスター・セクションに挿されていたPultec EQの値を見て、みずから実験を重ねた生駒氏。
様々なPultec Type EQを渡り歩いた後、その“ボトム形成用”に、現在は「リコール出来るPultec」としてBettermaker EQ 232P MKII REMOTEをセレクト、3種のPultecプリセットをスタンバイしています。

「凄いよ。Pro Toolsの中で中でラフ・ミックスして、さて、とサミング(SPL MixDream)に落として、その時点でほぼ好きな音像になってる(笑)ほんと、笑っちゃうくらい(笑)その後は微調整。これで5手くらい減った(笑)」
Pro Toolsの内部のミックスで調整しようとしていた事を 外部のアナログ処理に置き換えた事で、一気に作業が楽になったと。

「その代わり、内部ミックスに切り替えた時の再現性はゼロ(笑)その事を不安に感じるエンジニアもいるけど、中の音は自分しか知らないし(笑)でもミックスの世界では2ミックスがすべて、最終のゴールが良ければいいわけで。」

現在の生駒氏のラック内、マスター・セクションに並ぶSIEMENS EQ、Vertigo VSC-2、MANLEY SLAM!、Dangerous BAX EQ。

Pultec EQで作った台形の中で・・・

「例えば、30Hz台の以下の低域をカットして、40Hz、60Hz台の低域を更に入れられるスペースを作る。」

実際のチェーンでは、

「Marinairの出力トランスを入れたSIEMENS EQで、ずっしりしたボトムを加えて・・・」
「Vertigo VSC-2でスピード感が上がって・・・」
「MANLEY SLAM!で真空管の倍音が付加されて、台形がそのまま大きくなる。」

それぞれの機器の設定は、「自分のレベルは決まってるから。」ほぼ触れる事はなく、例えば「Vertigo VSC-2は大体1~2dB振れることになる。」

そうした中、現在は最終段にかける事が多い、というBAX EQでの処理に関して。
「切るのか、切らないのか、どこから切るのか、をプロジェクトによって判断している。」と生駒氏。
「36Hzなのか、24Hzなのか、18Hzなのか。そして、KOTOBUKIパネルを入れて、その判断が早くなった。メチャクチャ判るようになった。」

生駒氏のスタジオに新たに設置された「機材」、KOTOBUKI社の調音パネル『KOTOBUKI 音快速』 シリーズ。
内部にアルミ製・究極の吸音素材「カルム」材を使用した“ハイテク”吸音材。

その実力・・・50cm x 50cm、厚さ3.5cmというコンパクトな板状の構造体でありながら「周波数125Hz以下」を 製品によっては「80Hz以下」を “狙って” 吸音してしまう、という恐るべき性能。

そのハイテク調音パネルが、一体どのような効果を「VOX & HEART STUDIO」にもたらしたのか。

続きは第2弾レポートにて!
Ikoman ~ [2] その新たな“機材”。
>>> http://www.ikebe-digital.com/?p=11262

 

【関連製品リンク】:
■SPL MixDream model 2384
■Vertigo Sound VSC-2
■DangerousMusic BAX EQ
■MANLEY SLAM!
■KOTOBUKI 取扱い製品一覧はコチラ>>>
■AVID Pro Tools製品のお問い合わせは・・・(株)池部楽器店 パワーレックまで

(レポート by S.N.)

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