このアコギ音源がSUGEEEEEE!! Prominy代表 大川氏ご来店!

私はアコギな事をやっている・・・パワーレックの宮永です。

本日のゲスト!!
北海道から Prominy 株式会社 代表 大川晃史 氏 にご来店いただきました。

デモムービーの音を聴いても、これがソフト音源だとは信じられない・・・
話題の新製品・魔法のアコギ音源「Prominy Hummingbird」!! そのクオリティの高さの秘密とは!?今話題の本製品について質問攻めさせていただきました!
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パワーレック(以下、PR):制作期間はどの位でしょう?
大川氏: 3年半かかりました。本当はもっと早く完成する予定だったんですが、作り始めると深みにはまってしまって(笑)期間中の半分以上は素材の録音に費やしていました。ハードディスク何台分もひたすら録り続けました。

PR:使用した録音機材について教えていただけますか?
大川氏: マイクは3本で、センターのモノラル音像用として「AKG C414XL2」、ステレオ音像用として「Neumann KM184」を2本立てました。マイクは3台のマイクプリ「FOCUSRITE ISA ONE」に行き、搭載したデジタルカードからオーディオインターフェイス「RME FIREFACE 800」にデジタルで接続、そしてWindowsベースの「Steinberg CUBASE 5」に録音しました。レコーディング用のPCでは敢えて画面がシンプルで見やすい、バージョン5を使っています。録音が長時間に及び、今のバージョンのCUBASEみたいな派手なGUIだと疲れるんで(笑)古いバージョンで良かったです。

PR:マイクのポジションについては?
大川氏: C414がネック側(演奏者から見て左側)少し低音弦側からサウンドホールを狙いました。距離は40cmくらいですね。KM184は1本目は12フレットを正面からネックに対し垂直に、距離は12cmくらいです。もう1本は演奏者の右肩より上、少し前からギターのボディーの低音側を狙いました。
普通のステレオ録音ではありませんが、録音エンジニアに「良い音で録れるポジション」と聞き、実際に音が良かったんです。録音(サンプリング)の度に距離や向きが変わってしまわない様に、立奏用ギタースタンドとマイクスタンド3本を固定して3年半立てっぱなしでした(笑)煌びやかな響きを保つ為、弦もピックも頻繁に交換して安定した音質を意識していました。一つのコードでも右手のポジションや奏法を何種類も録り、音が減衰して完全に消えるまで左手で押さえてますので、連続録音は3時間が限界でした。指先が弦の形に凹んでしまって、押さえられなくなりますから。
頻繁に使うポジションのコードは実際に押さえて鳴らして収録し、あまり一般的に使わないポジションは単音サンプリングを重ねてコードを再現するという、リアルとエミュレートのハイブリッド方式を取っています。リアルとエミュレートの切替で違和感が出ない様に音処理も行っていますので、かなり自然に聴こえると思います。

PR:大川さんご自身はギタリストなのでしょうか?
大川氏: ギタリストではないので、キーボーディストやコンポーザーの皆さんのギターパート打ち込みの苦労が良く分かります。私は某ゲーム会社でゲームミュージック制作を長年してきました。
PSG音源(矩形波のみを使った音源方式)の時代から、MIDIのみの時代、プレステ以降のWAVEデータを用いた時代までを経験しました。MIDI打ち込みの頃はギター音源はEAST WESTのサンプリングCD「STEVE STEVENS」を「Roland S760」や「AKAI S3000」に取り込んで使用したり、「Roland JV-1080」を使う事が多かったです。
ギターメインのアレンジの場合、奏法ごとに違う音色を別トラックでいくつも用意して、必要な箇所のみをトラックを跨いで打ち込んで一つのギターパートを再現していました。その苦労、経験からProminyが出来たんですよ。違う音色を切り替える為のキースイッチを沢山用意するという方法論に辿り着き、自分で開発から収録、製品化まで行うギター音源の為のメーカーなんです。

PR:キースイッチが多いと使いこなすのが難しくありませんか?
大川氏:私自身、鍵盤を弾くテクニックはそれほどありませんので、デモでも大した事はしていないんですよ。右手でフレーズを弾きつつ、左手でたまにキースイッチしているだけです。デモムービーなので何回も練習して(笑)リアルタイムで切り替えながら演奏していますが、実際の制作の場合は大道芸的なリアルタイム演奏ではなく、右手フレーズ入力後に落ち着いてキースイッチ情報を重ねても良いです。
一方、平均的なレベルのキーボーディストであれば、公式デモよりはるかに素晴らしいリアルタイム演奏ができるかと思います。私のキーボーディストとしてのスキルは平均以下のレベルですので。(笑)ユーザーさんの全力でリアルタイム演奏してみました!っていう動画とか見てみたいものですね。Prominy製品を使う場合、リアルタイム演奏よりは、むしろ奏法や音色をイメージしてアレンジを練り、それに添ってキースイッチを入力して奏法をコントロールするコンポーザー的な発想が重要だと思います。ギターパートがイメージできればできる程、形にできると思っています。登録ユーザー様はデモMIDIデータをダウンロードできますので、MIDIデータの中身を見てもらえると参考になると思います。
Prominy製品は、他社製の音源に慣れた方にとっては最初はとっつきにくいかもしれませんが一度Prominy製品に慣れるとむしろ使いやすい!というお声をいただいています。

PR:デモムービーの音も素晴らしいですが、曲が凄く良いですよね!
大川氏: ありがとうございます。ゲームミュージック制作の頃から、数十秒しか使われない曲でもしっかりフルコーラス作らないと気が済まなかったもので(笑)曲そのものも大事に作っています。

PR:私(スタッフ宮永)はDTMで制作して、アコギを弾いてマイク立てて録音もしていますので、お話を伺って「Hummingbird」の完成までの想像を絶する苦労に感服しました。お疲れ様でした!!
大川氏: ありがとうございます(笑)

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・・・という訳で、最後に大川さん(左)とスタッフ宮永(右)のツーショットいただきました!

手にしているのは今日のお話のメインとなった新製品「Hummingbird」と、大川さん曰く”中二病全開ジャケ”のデスサイズが素敵な「V-METAL」。

大川さん、貴重なお話をありがとうございました!!

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