4wayバランスド・アーマチュア型、SHURE最高級モデル 【SHURE SE846】

※こちらの記事は2013年5月にパワーレック鍵盤堂楽天市場上に投稿されたブログ記事となります。販売価格、メーカー情報、商品情報、キャンペーン情報はブログ公開時の情報となり、現在とは異なる場合がございます。

こんにちは!
良い音探し隊、沼田です!

se846

1997年の『E1』リリース以降、近年のモニター界に輝かしい足跡を残す、SHUREインイヤーモニター達。
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そして2013年、満を持しての発表!

その名も『SHURE SE846』!
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4wayバランスド・アーマチュア型、SHURE最高級モデルの登場です!

SHURE本社より来日された、モニタリング・カテゴリー・ディレクターのMatt Engstrom氏と、イヤホン・プロダクト・マネージャーのSean Sallivan氏の解説により、じっくり、ディープに『SE846』を紹介頂きました!
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『SE846』には、片側に、
「2基の低域用ドライバー + 各1基の中域用、高域用ドライバー」、
計4基のマイクロ・ドライバーユニットが内臓されています。
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ドライバーユニットに関しては、
・豊かな低音を生むために低域は2基のユニットを、
・中域は再現性を高めるために感度の高いユニットを、
・高域は、軽く、すばやく動作する事を目標としたユニットを、
という具合に各帯域に則したユニットをそれぞれに用意!

そして、ここからがSHUREの凄いところ!

結束されたドライバーユニットには、アコースティック調音用の「ローパスフィルター」が装着されています。

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このローパスフィルターは、僅か40ミクロン厚の薄いステンレス・プレート膜が10枚重ねられており、各膜に施された穴/通り道を抜ける事により、実に4インチ(約10cm)もの通路を作り出しています。
この極薄プレートを作る為の技術が最近まで無く、ようやく実現できたとのこと。

この特許申請中のローパスフィルターにより、75Hzよりロールオフを始め、90Hzで-3dB、250Hzで-10dBのロールオフを実現!

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ミッドレンジに影響を与えない、真の意味での低域ユニットの「サブウーハー化」を実現しています!

練りに練られた4基のドライバー、高品位超高精度アコースティック・コントロール「ローパスフィルター」を経由し、出力される高品位サウンドに、最終段でも更なる一手が!

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↓これ!
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新機能、交換可能な「ノズル・インサート」!
この「ノズル・インサート」の交換により、特に高域成分のコントロールが可能に!

SHUREのイヤホン開発における哲学に

「ヒアリング特性は指紋のようなもの。」=ヒアリング特性は人によって異なる。

という事実を明言している項目があります。
人によって、製品ごとに強く感じる帯域、弱く感じる帯域が違うと。

この事実に真摯に向き合い、実現させた音色コントロール・フィルター!
それが『SE846』の「ノズル・インサート」システムです!
着脱可能なノズル(つまり、クリーニングも可能!)の中に、インサートを挿入。
このインサートには、異なる特性を持つ、色分けされた
「Bright」
「Balanced」
「Warm」

の3種のインサートが用意されています。
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こちらが「ノズルインサート」の実物!
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小さい!!!!

それでは、ノズルの取り外しを実演頂きます!
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この部分!
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付属の専用キーで留め金を外し、
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ノズルを外すとインサートが登場!
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SHURE本社モニタリング・カテゴリー・ディレクターのMatt Engstrom氏(以下、ME)にお話を伺いました!

– この「ノズル・インサート」は、どのように音色に変化を持たせているのですか?

ME) 素材と音の通り道の造作の違いにより、サウンド・キャラクターの差を産んでいます。1kHzから8kHzの間の高域帯で、帯域により2dBから3dBの差を実現しています。この「ノズル・インサート」の交換により、個人個人のヒヤリング特性に合わせて、よりフィットするサウンドにカスタマイズして頂けます。

– この『SE846』は非常に高額な価格設定となっており、この価格帯では、耳型を取るタイプのカスタム・イヤモニターも視野に入って来ますが?

ME) 耳型を取るタイプのカスタム・イヤモニターでは、個人でしかご利用頂けませんし、音色のカスタマイズは出来ません。一方、『SE846』では、「ノズル・インサート」による音色の調整や、様々な形状、サイズを用意したイヤフォームの交換により、個人個人、そしてシチュエーションに合わせた様々なカスタマイズをして頂けます。この事は、例えば、不特定多数のプレイヤーにインイヤー・モニターを用意しなければならないコンサート現場や、業務音響機器レンタル会社では喜ばれるはずです。より、プレイヤーにベストなカスタマイズが、その場で行えるのです。もちろん、多くの個人のオーディオ・ファンの皆様にもこのカスタマイズ機能は喜んで頂けると思います。

Mattさん、ありがとうございました!

もちろん、会場でほぼ完成形のデモユニットを試聴して参りました!

そのストレートなまでの低域の表現力は圧巻!
高域の描写力も、名作『SE535』以上に!
「ノズルインサート」による変化の差は、残念ながら未聴!(上記は、デフォルトの「Balanced」タイプで試聴しました。)

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