“FS”表記が明示する、最強マイナーチェンジ~『RME / ADI-2 Pro FS』

このルックス。
一見、見知ったそのフェイスに、そっと記された「FS」表記。

『ADI-2 Pro』に、femtosecond(フェムト秒 = 千兆分の一秒 = 0.000001ナノ秒)単位の精度を実現した業界屈指のジッター補正テクノロジー「SteadyClock FS」が搭載された、という事実。
最強RMEオーディオインターフェイス、『ADI-2 Pro FS』、登場。

本機に搭載された「SteadyClock FS」は、今回の『ADI-2 Pro FS』に先行してリリースされていた『ADI-2 DAC』から搭載されているRME社の最先端技術のひとつ。
そう、今回の『ADI-2 Pro FS』の発表により、直前まで、フラッグシップ機(FS表記のない『ADI-2 Pro』)よりも下位モデル(『ADI-2 DAC』)に搭載されたテクノロジーの方が先端であった、というジレンマへの、明快な回答がようやく得られたのでした。

そもそも、先代の『ADI-2 Pro』が生まれてきた理由・・・

今回、製品発表会に来日したRME社・Matthias Carstens氏曰く、
「製品開発時に必要な高い精度を持つAD/DAコンバーターが市場で見つからなかった。」からだと。
低THD、低THD+N、そして192kHzを超える周波数特性を測定する為のリファレンスとなるデバイス。
「無かったので、作った。」

自らの必要性から生まれ、2016年に市場にリリースされた『ADI-2 Pro』は、SN比120dBという驚異的な静粛性、PCM 768kHz、DSD11.2MHzという最高峰のフォーマットでの録音再生を可能とし、リファレンス品質のオーディオ・インターフェイスとして全世界で大きな反響を呼びました。

そして、リリースから1年以上が経過しても、なお、「競合製品の不在」は継続、同等機能を持つ他社製品は生まれて来なかったのです。

そして、2018年、RME社は、自ら更新を図ります。

4月に発売が開始された『ADI-2 DAC』
本来、シンプル機能の“下位”モデルであるはずの同機は、ある点で『ADI-2 Pro』を超えてしまったのです。
それが、次世代「SteadyClock」である、「SteadyClock FS」の搭載。
実測値が見せる、微々たる差、ではあるものの、明確に認められた、その実力。

もちろん、音の世界は、スペックが全て、ではありません。
実際、『Pro』と『DAC』、両者の出力される音に関しては、識者達の好みも分かれました。
(→参考:スタッフが聴く、『ADI-2 DAC』サウンドレビュー記事)

しかしながら、その、赤裸々なまでに現れる“音の輪郭”こそが、「SteadyClock FS」の真価であり、決定的な事実でした。
それは、演者の、そして録音技師への、次なるレベルに向かわせる挑戦的な技術でもあったのです。

『ADI-2 DAC』の再生音に見られた、より、明らかにされるアーティキュレーション。克明に再現される、音。

そして、今回発表された『ADI-2 Pro FS』に「SteadyClock FS」が搭載された、という事は・・・“記録される音”も、更に、ピュアになる、という期待。

新製品発表会場では、録音、までは試すことができなかったものの、多くの方が気になるであろう“『DAC』と『Pro FS』の出音の違い”を 実際にヘッドホンで試聴して参りました!

「同じソースを・・・同じ設定で・・・同じヘッドホンで」聴く。

この「同じ設定で」、が難しく、代理店の方もセッティングにしばし時間がかかります。
なぜならば、コンシューマーをターゲットとした『DAC』とプロ用リファレンス機の『Pro FS』では、微妙に設定値が異なっているのです。

そして試聴。
・・・
何だか『Pro FS』の方が低域の再生が上品で、解像度が高い様な・・・プラシーボ効果か?と自らを疑いつつ、再度、冷静に・・・でも、結論は変わらず。

Marrhiasさんに「何だか違う気がする。」と素直に伝えたところ、
「いや、ヘッドホン・アウトは、まるっきり同じコンポーネントだから、それは無い。」
ときっぱり。曰く、
「出力の設定が細かに出来るので、まったく一緒の設定は難しいと思うよ。」
とのこと。
両機の内部の設定のどこかが違っていた様です。

ヘッドホン出力ではない、ライン出力部には、パーツの差がありますが、ヘッドホン出力に関しては、「まるっきり、一緒」との開発者からの力強い結論。
こうなると、「聴く専用」であれば、ますます『DAC』でよし!となってきますね!
そして、音楽制作者にとっては、『ADI-2 Pro FS』の“究極の”入力段は、大いに魅力的!

開発者が、正確な音を求めるが故に生まれてきた“リファレンス”デバイス。
更に研ぎ澄まされた性能を身につけ、再び市場に現れる時。

試される、音素材の品質。
そして、極限まで再現性の高まった「音」を聴く、楽しみ。

これからの、リファレンス。

『ADI-2 Pro FS』。
7月25日、発売予定。


RME ADI-2 Pro FS

関連記事:
・『RME ADI-2DAC』レビュー!次なるフェイズを迎えた再生音。

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