イヤホンジャンルにおける、ひとつの到達点。『KSE1200』 by SHURE

2015年にリリースされた、SHUREのコンデンサー型イヤホンシステム『KSE1500』。
通常の製品以上に費やされた開発期間を経て登場した、ひとつの理想形。
そして、今回発表された『KSE1200』

製品の販売価格だけを見ると、30万円越えの価格設定となる『KSE1500』に対して、『KSE1200』は税込197,980円。
これは、果たして、単なる“下位モデル”なのか?

(左)KSE1200、(右)KSE1500。イヤホン部はまったく同じ品。

その答え。
「こうしたハイエンド機を使用するリスナーの視聴環境には、高品位なDACが既に用意、搭載されていたのです。」
そう、『KSE1500』のアンプシステムには、DAC機能が搭載されていました。しかしながら、多くの『KSE1500』ユーザーは、DAC機能を使う事無く使用していたという事実。
アンプ+イヤホンからなる、SHUREのコンデンサー型イヤホンシステム。
「DACは要らない。ピュアな高品質アンプ機能だけで良い。」
特に、日本のユーザーからの強い声に押されて完成された製品、それが『KSE1200』なのです。

コンデンサー型イヤホンにおける、技術的な特異性。
例えば、『KSE1500』と同じイヤホン部、そこに内蔵される発音構造体。

その中の、“ほぼ質量が無い程”に薄く引き伸ばされたMembrane、薄膜の実装。
これは、マイクロホン作りにおける、コンデンサー型カプセルの技術と同じ視点からアプローチされる。
御存知のように、マイクロホン界の巨人であり、オリジネイターであるSHURE社、だからこその技術的優位性。

そして、SHUREは、株式非上場会社であることも、製品開発における優位な点である、とSHURE社エングストローム氏は語ります。
それゆえ、「株主でなく、ユーザーの声をダイレクトに製品に反映できる」のだ、と。

試聴した『KSE1200』システム、そのサウンド。

一聴して判る“明瞭感”。
そして、楽曲内で、楽器の奏でる音の密度、音量が上がる、その刹那。
何事も無く、あたかも当然の様に“すっ”と再生してしまう、恐ろしいまでの力量。

そぎ落とされた、“進化”。
イヤホン・ジャンルにおける、ひとつの到達点。
『KSE1200』 by SHURE。

■SHURE / KSE1200 Electrostatic Earphone System
【予約商品・2018年5月下旬~6月上旬発売予定】

(左)マット・エングストローム氏、(右)ショーン・サリバン氏と。

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