Oktava ~ 伝統の“音”をロシアの地で継承する、正統派マイク・ブランド #2 [MK-012]

■Oktava / MK-012
“多彩”な仕事道具。カプセル可変、ペンシル型コンデンサーマイク

Oktava(オクタヴァ)社の世界的評価を決定付ける事となった製品のひとつ、MK-012。

Oktava MK-012 Silver / Black

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外箱を開けると、中から木製ケースが現れます。

その木製ケースを開けると・・・

左下より、-10dBパッド、カプセル3種、プリアンプ・ボディ、そしてマイクホルダーが整然と登場します。

使用時は、プリアンプにカプセル、及び-10dBパッドをねじ込み、装着します。

そしてそのサイズ!
SM58と比べるとこの通り!

カプセルとプリアンプの間に-10dBパッドを挟んでも、それでもようやくC451位の全長でしょうか?

専用パーツの同系色のメタル製マイクホルダーもいい感じです。

サウンドを聴いてみましょう。

このスタイルの“ペンシル型”マイクロホンの多くは、「キラリとした高域」が特徴であり、場合によりそれが過多に感じてしまう部分なのですが、『MK-012』では、その「キラリ」が非常にスムーズです。高域も、中低域も、“自然に” 耳に入ってきます。

MK-012をご購入されたお客様から、「良質なヴィンテージ感を感じる。」との声も頂いた、そのサウンド。

アコギに立ててみました。

スッと立てて、すぐにいい音に決まる!

ボディの鳴りと、弦の表現のバランスが見事です!

国内の専門誌『Sound Designer 2013年10月号』にMK-012のレビューが掲載されています。

SD誌上では、カフェ・オ・レーベルの原 朋信氏がMK-012をチェック。
自身のユニット、シュガーフィールズでの活動でも知られている原氏の“自宅録音スタジオ”としてスタートしたカフェ・オ・レーベル、レコーディング・スタジオには、原氏が選んだ、あるいはオリジナルの録音機器群が並びます。
くるり、スネオヘアー等々、多くの個性派アーティスト達の数々の名盤が生まれた場所でもある、カフェ・オ・レーベル・レコーディング・スタジオ。そんな由緒ある場所で、“良い音を知る”、原 朋信氏が、アコギとドラムのトップで『MK-012』をチェック!

アコギでは
– 「ローエンドから高域の倍音まで濁る帯域もなく、とてもきれいな音」 (原氏/SD誌)

ドラムのトップでは、
– 「クールな音質、金物類には最適。素直でくせのない特性。」 (原氏/SD誌)
との評価。

原氏は、総評として
– 「どんなアコースティック楽器の録音でも安心して使えるマイク」 (原氏/SD誌)
とコメントしています。

 

欧米諸国での『MK-012』へのレビュー・コメントを見てみましょう。

– 「スタジオでのピアノでの他マイクとの比較テストにおいて、他マイク群の音質の差が僅差である中、MK-012は、その深みを湛えたクリーンでオープンなサウンドで際立っていた。更なるテストで、同様に良好な結果が得られたアコースティックギターのみならず、脚色の無い、ナチュラルな結果を求めるあらゆる素材に、このマイクはフィットする。」(英 SOS)

– 「アコースティックギターでは、MK-012は、とても良い全体像を捉えてくれる。フィンガーピッキングでは、良質なアタックと響きを伴い、そして良質な木の響きを伝える。スラップ音もまったく気にならない。このマイクのトランジェントはアコースティックギターと非常に相性が良いようだ。・・・ドラムのオーバーヘッドにおいても、同様に非常に良い結果を得た。シンバルはブライトになりすぎる事なく際立ち、ドラムセット全体のアタックも良好である。・・・そして、ボーカルにおいても驚きの結果を得た。熟達の耳を持つ人々さえも、このマイクの、“人の声”の解析力の高さにに驚いた。・・・この小さなロシア製マイクロホン『MK-012』は、強烈なパフォーマンスを持っている。どんなスタジオでもまじめに導入を検討するべきだ。」(米 mojo pie)

 

他のOktavaマイク同様、製品には、1本1本に測定シートが添付します。

MK-012は、ブラックとシルバーの2色で展開。

“ファクトリー・マッチド・ペア”のステレオ・セットもラインナップしています。

こちらも銀or黒よりお選び頂けます。

用途の広い、「仕事道具」、MK-012
次なる評価は、是非、あなたの耳で。

 

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(記事初出:2013年 / 2017年更新)

 

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e-mail:power_rec@ikebe.co.jp

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製品紹介レビュー:
#1. Oktava MK-319 / “ビンテージタイプ”正統ラージダイアフラム・コンデンサー
#2. Oktava MK-012 / “多彩”!カプセル可変・ペンシル型コンデンサー
#3. Oktava MK-105 / “良質モダン”な、ピュア・ラージダイアフラム・コンデンサー

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