【新製品レビュー】Nord Grand~”pp”の表現力を拡げるステージピアノ~

ステージ上ですっかり御馴染み、北欧の赤い鍵盤楽器「Nord」より、魅力的な新製品がお目見えです!

 

ステージピアノ Nord Grand とモニタースピーカーNord Monitor、そしてスタンドのシステムです。

やっぱり「赤」はカッコいい!カッコよさは正義。


Nord Grand

Nordブランドのステージピアノといえば、既にNord Stage、Nord Pianoという大人気モデルが存在しますが、今回のNord Grandは何が違うのでしょうか。

デザイン

まずは、一目見て他と違うのが、そのデザイン。

コントロールパネルは、Nord Piano等に準じたレイアウトが採用されていますが、演奏時に操作しやすい傾斜が付いたのが最大のポイント。クラシックなエレピっぽさを想起させるシルエットは、よりステージでの存在感を増しています。平らな天板のスペースも、エフェクターや小型ミキサー、その他ちょっとした小物を置くスペースとしても便利ですし、コントロールパネルの操作性を損なわずに2段目の鍵盤をセッティングできるのも嬉しいですね。

気になるサイズ&重量もご覧の通り。キャスター付き専用ソフトケースも2020年春に発売を控えており、電車等での移動も何とか許容範囲なのではないでしょうか。

スタンドにセッティングした状態でも、一人でどうにか位置を調整できるレベル。思った以上にコンパクトで可愛い筐体です。

背面パネルは、割とあっさりしていますね(笑)。

 

鍵盤タッチ

ここ、Nord Grandの一番のキモです。従来までのFATAR製キーベッドに替わり、本モデルは”Grand Hammer Action鍵盤”を採用しています。滑りにくい象牙調のさらりとした質感、底打ち感のしっかりしたタッチ。トリプルセンサーにより早いパッセージもストレス無く演奏できるとか。

諸事情により、キーベッドの供給元の名前はあえて触れないでおきますが、私達には馴染み深く、信頼性も抜群なトコロですよね(笑)!

意外だったのが、キーアクションの軽さ。製品名に「Grand」を冠するステージピアノですから、”ガチ”な弾き応えのある重いタッチをイメージしますが、バネっぽさの無いハンマー機構の動きを感じるタッチでありながら、非常に軽く「速い」印象を受けます。

趣味的な演奏であれば、本格的な重いタッチを味わうのも楽しいですが、1曲を通して8分音符や3連符を連打すような曲や、2時間以上のステージをこなすプロの仕事道具であれば、フィジカル面の負担をも考慮する必要もあるでしょう。

Nord Grandはそうした腱鞘炎のリスクを軽減しつつ、ベロシティカーブの絶妙な設定により素晴らしい弾き心地を実現したステージピアノという訳です。

”pp(ピアニッシモ)”の表現力

Nord Pianoシリーズ等の従来モデルにも用意されている「KBD TOUCH」。ライト、ミディアム、そしてヘビーの3種類のベロシティカーブが用意されており、勿論今回のキーベッドのタッチに併せて入念なチューニングが施されています。

  • 軽いタッチで安定した音量を稼げる「ライト」
  • 小さい音は小さく、大きい音は大きく。タッチの強弱に気持ちよく追従する「ヘビー」
  • 両方のいいトコ取りの「ミディアム」

例えばピアノから始まる曲で、「ピアニッシモ」で弾き始めたつもりが予想外に大きく鳴ってしまった・・・。そんな鍵盤弾きがしばしば直面するストレスを解消するのが、この「ヘビー」タッチ。とにかくピアニッシモの表現力が気持ち良い!しかも軽めで戻りも速い鍵盤ですから、フォルティッシモもガツンと行ける!このダイナミクスレンジの広さ、個人的にはずっとコレで良いのでは、と感じました。

この設定はグローバルなパラメーターではなく、音色別に設定・保存できるのもNORDブランドの拘り。同じピアノ音色でも、セットリストに合わせてタッチを事前に設定しておけば、バラードもロックンロールもストレス無く弾けそうです。勿論大好評のピアノ・フィルターも搭載。演奏スタイルや楽曲に合ったピアノにストレスフリーで辿り着けるインターフェイスは流石です。

Nord Grandの発売にあわせ、Nord Pianoライブラリーも新規サンプルをリリース。看板音色のスタインウェイ系「White Grand」を筆頭に、アップライト、エレピ、マリンバやビブラフォン等、気持ちよく弾ける音色がプリセットされています。

エフェクトも勿論充実。その他、シームレスなパッチ切替やレイヤー・スプリット機能等、基本的な仕様はNord Piano4に準じています。

また、パネルが傾斜することで演奏中に誤ってボタンを押してしまうアクシデントを防止するため、「パネルロック」ボタンをパネル左端に用意。このボタンを長押しすることで、パネル上のボタン操作を無効にすることができます。この状態でも、パッチ切替ボタンだけは長押しで機能し、ロータリーノブは通常通り機能します。危ない部分だけ制限する、プレイヤー的発想が活かされた機能ですね。

 

スタンドは、既存の”NORD KEYBOARD STAND EX”及び”NORD WOOD KEYBOARD STAND”が適合します。


Nord Piano Monitor

同時にリリースされるのが、NORDシリーズ用モニタースピーカー”Nord Piano Monitor”。

真っ赤なボディに2Wayスピーカーを搭載。左側の筐体にアンプを内蔵しており、右側はパッシブ構造です。
フラットな特性を持つ、いわゆるレコーディング用モニタースピーカーとは異なり、「ピアノを気持ちよく演奏する」ためのチューニングが施されているそうです。80Wの出力は生のピアノと同等の音量を実現しており、その定位感や奥行き感の再現度の高さが印象的でした。

PA付きのバンド編成では、モニターとして使用するのはちょっと厳しい音量ですが、アコースティック編成の小規模なライブであれば、このままモニターに使うのもアリですね。

注目は、別売のこの専用ブラケット。本体背面のハードポイントに2つづつのネジで固定します。支柱・天板共に強固なスチール製で、全くガタつきはありません。

ちなみに支柱下部には3/8″のネジが切られており、マイクスタンドに取り付けることも可能な設計です。

対応モデルは、このNord Grandに加え、Nord Piano4、Nord Stage 3-88/HP76(rev.B*)となります。

*Nord Stage 3 Rev.Bより、背面に取付用のネジ穴が付いています。

本体との接続は、付属のステレオケーブルを左ユニットに。右ユニットはへ同じく付属のスピーカーケーブルを繋ぎます。もちろん電源の接続も左ユニットのみ。AUX入力用のボリュームコントロールはありますが、メイン入力のボリュームコントロールはありません。Nord Grand本体のボリュームで全てコントロールする設計です。

エンクロージャーの材質は一般的なモニタースピーカーと同様にMDF(木質ファイバーボード)、表面はNordの象徴的な赤色の塗装です。その性質上、キズには弱そうなので取り扱いには少々注意が必要です。

更に、鍵盤用のソフトケースと同じ素材のキャリングケースも別売オプションとして発売されます。本体だけでなく、前部のポケットにはスピーカーブラケットも収納できる設計です。


何れも11月25日発売予定、早速予約受付開始です!

 

Nord Grand

Nord Piano Monitor

Soft Case Piano Monitor

Nord Monitor Brackets

同時に、Nord Electro HP用ソフトケースも発売開始です。
※Nord Grand用は2020年春の発売予定です。

Soft Case Electro HP

 

注目の新製品、是非お見逃しなく!!

おすすめ記事はこちら>>

PAGE TOP