イケベ独占取材!KORG Poetry音色開発秘話

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「イケベ独占取材!ショパンを弾きたくなるピアノKORG Poetry 音色開発秘話」

 

発売以来、店頭でも熱い反響をいただいている電子ピアノ「KORG Poetry」は「ショパンを弾きたくなるピアノ」をテーマに2年以上 の歳月をかけて作られたコルグ入魂の逸品となっています。

「世界最高峰のイタリアン・ピアノ」そしてショパンが存命だった時代のピアノ「PLEYEL(プレイエル)」を収録している事は公式ウェブサイトの情報にも掲載されていますが、その裏側には並々ならぬ開発の苦労があった事は誰も知る由はなく、今回Poetry開発者の方がイケベの独占取材に応じ、Poetryの音作りについて語っていただきました。

 

【PLEYEL サンプリング秘話】

イケベ(以下 イ):この度は取材に応じてくださりありがとうございます。早速ですが、まずはPoetryの最大の特徴でもある「PLEYEL」の音作りについてお伺いできますでしょうか。

 

Poetry開発者(以下 開):はい。よろしくお願い致します。

PLEYELは元々サロンコンサートで弾くようなピアノとされており、聴衆も現在より近い距離でピアノの音色を楽しんでいました。

その為Poetryに搭載される音色をサンプリングするにあたり、サロンコンサートを意識した響きを録れるよう「場所」にもこだわり実施致しました。場所は・・・申し訳ないのですが、企業秘密です(笑)

(※注:サンプリング:楽器をマイク等で録音し、デジタル信号化して電子ピアノ音源の素材とする方法)

 

イ:残念(笑) ショパンを題材にした映像作品でもそうしたサロンコンサートの様子はよく描かれていますよね。しかし、普通はスタジオ等で録音するイメージですが、まさか場所にまだこだわられていたとは驚きです。

 

開:サロンを意識した場所なので通常使用される録音スタジオとは違い、環境音に左右されることも多く、良い音を収録するためにとても苦労しました。

・・・実はセミが良く鳴く時期にサンプリングをしたので彼らの声にエンジニアの方も大変悩まされ悲鳴が上がっておりました(汗)

 

イ:それは大変でしたね!環境音が入る状況でサンプリングとは祈るしかないような状況ですね。「頼むから静かにしてて~」という(笑)

 

開:しかし、苦労の甲斐はありましたね。これまでクラシックCD製作などでPLEYELを良く手掛けているエンジニア様にもご協力をいただいており、お陰様で特殊なピアノサンプリングでありながら非常に良い環境で収録する事が出来ました。

また、今回のこの素晴らしい環境で収録したPLEYELとイタリアン・ピアノの両機の音を余すことなく再生する為、弊社の主力のピアノ(C1 Air等)に使われる2倍のメモリーチップを搭載しています。

 

【PLEYEL音色についての裏話】

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開:ご存知の通り、PLEYEL BANK3の音色(PLEYEL 1843)はオリジナルの80鍵盤分しか音が鳴らない様になっています

この音色はタッチの調節にもこだわり、PLEYELのシングルアクション鍵盤ならでは弱音のコントロールが難しい感覚をできる限り再現しています。

 

イ:再現の為にあえて現代的なピアノの強みを抜いたのですね。

 

開:前者の80鍵盤しか鳴らない音色を作るか否かは社内でもとても議論になりました。

もしかしたら初期不良と誤解を生んでしまう可能性があることや、そもそも80鍵盤のみにする意味とは等、様々な話が出ましたが、最終的に「ショパン」に徹底的にこだわり抜くという至上命題を追求する為、この仕様は採用となりました。

これが結果として Poetryの大きな特徴の一つとなっています。

 

イ:個人的な意見にはなりますが、古楽器等で顕著に見られる楽器としての「制約」が、奏法にも影響していましたし、電子楽器という性質上、当時ではありえない事が出来てしまう中、あえて出せない音を作るという事は本当に英断だと思います。

 

【世界最高峰のイタリアン・ピアノについて】

Poetry_Style

開:スッキリしており綺麗に整っている音色です。

洗練されたイタリアのイメージが音にも表れているような印象です。

この音色の素性についてはちょっと色々諸事情もあり、公にはうーん・・・

 

イ:詳しくは電子ピアノ専門店 池部楽器店 あのぴあの店頭で訊いてくださいという事ですね!

電子ピアノ専門 あのぴあの

 

【イタリアンとPLEYELの音作りの違い】

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開:それぞれのピアノ本体の大きさや素材が異なり、且つ空間に広がる音の感覚なども違うので、そういった部分を意識した音作りをしています

例えばPLEYELは主にサロンで弾かれる為、より身近な印象になるように。イタリアンはホールで弾く・聴くことが多いので、少しかしこまった雰囲気の音作りをイメージしています。

 

イ:確かに。音色を切り替えた瞬間にピアノだけではなく雰囲気が変わるのを感じます。

 

【デモソングについて】

Poetry_Score

 

開:デモソングが50曲×イタリアン・PLEYELで聴き比べができることも大きな特徴です。

曲のレパートリーも吟味しており、誰もが一度は聞いたことがあるメジャーな曲から初心者でも弾きやすい曲、コアな名曲まで幅広いレパートリーを搭載。改めてショパンの作風の多さがこのピアノで体感できます。

また、スケルツォ2番やバラード、舟歌、ピアノソナタ等、約10分以上の曲もラストまで余すことなく入っています。

 

イ:イタリアンとPLEYELで聴き比べられるのは嬉しいですね~。演奏だけでなくリスニングでも楽しめそうです。

 

開:この機種のために曲はほぼ新録しており、実際にピアニストの方々に演奏していただいたものを搭載しています。

また、付属の楽譜にもこだわりがつまっています。どのレベルの方でも始めやすい様に、いつか弾きたい憧れの名曲はもちろん、初心者でも入りやすい難易度のワルツやポロネーズ、マズルカなどもセレクト・収録しております。

 

イ:貴重なお話、本日は誠にありがとうございました。最後に開発者の方からPoetryを楽しまれる皆様へ向けてメッセージをいただけますか。

 

開:電子ピアノに興味をお持ちの方はもちろん、古楽器に興味をお持ちの方にも是非お手に触れてみていただきたいです。

ショパンの楽曲をきっかけに「イタリアンピアノ」と「PLEYEL」の音の違いを楽しんだり、演奏方法の違いも感じてみたりしていただきたいです。

そして、『Poetry』は、詩を紡ぐようにピアノを奏でていただけたら……という想いを込めて名付けました。あなたにしか紡げない音を、ぜひPoetryで楽しんでいただけたらと願っております。

イ:ありがとうございます!是非多くの方にPoetryを楽しんでいただきたいですね!

 

KORG Poetry商品ページ

Poetry_shop

電子ピアノ専門 あのぴあの 公式ウェブサイト

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参考:ショパンについて (KORG公式ウェブサイトより抜粋) 

chopin

 

フレデリック・フランソワ・ショパン

フレデリック・フランソワ・ショパン(仏: Frédéric François Chopin 、ポーランド語: Fryderyk Franciszek Chopin 1810~1849)は、フランス人の父ミコワイ(Mikołaj Chopin 1771~1844)と、ポーランド人の母ユスティナ(Justyna Krzyżanowska 1782~1861)のもと、ポーランド・ワルシャワ近郊のジェラゾヴァ・ヴォラ村で生を受けました。生まれ持った類まれな感性から生み出される独自の作曲技法とピアニズムを駆使して、わずか39年という短い生涯において多くの作品を世に送り出しました。

 

そのほとんどの作品がピアノ作品であることから、「ピアノの詩人」と言われています。抒情性豊かな美しい旋律、色彩豊かな和声、華麗なパッセージなど、すべてにおいて唯一無二のものであることは言うまでもありません。

 

ショパンが、幼少期から受けていた音楽教育はきわめて古典的なもので、それがのちの作曲活動の礎になっていったことは特筆すべきことです。特にヨハン・セバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach 1685~1750)とヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756~1791)からの影響は、構成や調性の関係、作品中に現れる対位法的手法(独立した複数の旋律を、独立を保ちながら調和させて重ね合わせる技法)や、声楽的手法、運指方法などから窺い知ることができるでしょう。

 

また、ショパンの音楽を語るうえで、彼が生きた時代のポーランドの歴史を理解することはとても重要です。

 

ポーランドはヨーロッパの中心に位置するゆえに、つねに隣接する強国の犠牲となってきました。1795年には、ロシア、プロイセン(ドイツの前身)、オーストリアの三国に分割され(第3次分割)、1918年の第一次世界大戦終結まで123年もの間ポーランドは世界地図から消滅していたのです。

 

しかし、苦難のなかでもポーランドの人々の母国に対する心は決して滅びることはありませんでした。11月蜂起が起きた1830年、20歳を迎えたショパンは惜別の念とともにポーランドを旅立ち、フランス・パリでようやく活動の場を手に入れ、やがて作曲家、ピアニストとして名声を確立することになります。

 

遠い地において、胸に焼き付けてきた祖国の風景、文化、そして何よりポーランド人としての誇り、アイデンティティを自らの作品に投影していきます。

 

ショパンとPLEYEL

「私は体調が良い時はPLEYELを弾き、悪い時はエラールを弾く。」ショパンのこの発言はとても有名です。ショパンがパリで暮らし始めた1830年代のフランスでは、当時エラール社とPLEYEL社の二大ピアノ・メーカーが競い合っていました。エラールのピアノは響きが華やかで音量が豊かなのが特徴で、かつ機能の向上により演奏しやすくなったのに対し、PLEYELのピアノは柔らかく繊細で、僅かなタッチの変化にも敏感に反応し、かなりの神経を使う楽器といわれています。繊細なタッチのコントロールから引き出されるプレイエルの多彩な音色は、ショパン作品にとって必要不可欠であり、ショパンの心の声を表現する唯一無二のパートナーでした。

 

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