近藤等則~スタジオ機器レポート2016 (1)

ジャズ、ヒップ・ホップ、テクノ、アンビエント、ロック。
世界各国のライブハウス、コンサート・ホールでの演奏はもちろん、ネゲブ砂漠、マチュピチュ、マッキンレー、山形/出羽三山、愛媛/来島海峡、etc.での「地球を吹く」演奏活動。

ジャンルの垣根無く、フリー・ジャズの精神で、自身がシステム開発したエレクトリック・トランペットで臨むオンリー・ワンの存在。

近藤等則 / Toshinori Kondo

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自身のオリジナル作品はもちろん、昨年、初のスタンダードのカバー曲集までリリースを果たした、氏の制作、創造スペース。
IMAバンドの時代から歴史を重ねてきた氏のプライベート・スタジオ。
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リアルに歴史を体現する、英TRIDENT社の『SERIES 65』コンソール。
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京都大学工学部の出身だけあって、機材のメンテナンスも出来る限りは自身で行ってしまう近藤氏。TRIDENTコンソールも、メンテナンス中のモジュールが外されています。

そこにダイレクトに接続される、エレクトリック・トランペット・システム群。
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そのシステムは、レコーディング用アウトボードから、超小型コンデンサーマイク、ギター用エフェクトまで、様々な機材で形成されています。

制作用のレコーダーには、TASCAM のDAシリーズの他、持ち出し用マルチレコーダーとして HS-P82 の姿が見えます。そして昨今の楽曲のほとんどのマスター・ミックスが録音されている KORG MR-2000S。もちろん、トラック達はDSDフォーマットにて記録されています。

そして、正面に設置される近藤氏の現在の制作作業環境を支える、モニター・スピーカー群。
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数年前から使用中のパワードモニター Musik Electronic Geithain / RL906。その横に、“最も歪みの少ない”モニタースピーカーとして注目される MANGER (マンガー) / ZeroBox ZB109IIe LE パッシブ・モニター・スピーカーの姿が。

数年来使い続けてきた RL906 のサウンドにプラスの要素を求めた折、近藤氏が出会った MANGER / ZB109IIe LE
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その圧倒的にシャープな切れ味を見せるMANGERスピーカーに近藤氏が合わせたパワーアンプは、Accuphase製業務用パワーアンプの名作 PRO-5 。
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ケーブルは、一台のアンプから、各chへのデュアル・ワイヤー接続で使用。

MANGER / ZB109IIe LE は、アンプが2chの場合でも、MSWトランスデューサーとサブウーハー2つのユニットへケーブルを個別に接続するこのデュアル・ワイヤーの使用が威力を発揮します。

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これにより、『ZB109IIe LE』の各ユニットの鳴りがストレートになり、特に低域のレスポンスが向上します。その線材として選んだのは、オヤイデ社の新導体「102 SSC」が採用された、2.0sqの高性能スピーカーケーブル、OYAIDE / Explorer 2.0 V2
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スピード感とパワー感、そして再生帯域の広さを併せ持つ日本発の高性能ケーブル『Explorer 2.0 V2』は、近藤氏のMANGERシステムにも見事にフィットしています。

近藤氏が、MANGERスピーカーへ寄せる一言。

「信頼している。」

MANGER導入後、直ぐにエレクトリック・トランペットのエフェクトの機種も更新されました。
そして、MANGERスピーカーの誇る圧倒的に広大な周波数特性もハイレゾでマスターを残す近藤氏のスタジオ・ワークに貢献しています。

現在進行形で日々、更新され、深度を増し続ける近藤等則氏の音世界。
氏を支え、創造の為のツールとなる新旧の機器群。

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【CDリリース】

『夢宙~Dream Space』
2016年春~夏
TKRecordingsよりリリース予定!

“今まで夢の宙に生きてきた。
音楽という蝶々を追っかけて。
やがて蝶になる時を夢見て。
そして、「夢宙」が出来た、2016年春に。

2011年に亡くなった両親、治樹とサナミに捧げます。”

近藤等則
TKRecordings

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