Pioneer DJ開発者インタビュー DJM-S11とDJM-S7の魅力と可能性【前編】【DJM-S11編】

スクラッチを中心としたDJパフォーマンスに適する機能性を徹底的に追求したプロフェッショナルDJミキサーといえはPioneer DJ DJM-S11とDJM-S7です。

Pioneer DJが持つ技術と経験が惜しみなく注ぎ込まれ、まさに2チャンネルDJミキサー究極の1台とも言える完成度を実現しています。

そこで今回Power DJ’sではPioneer DJさんのご協力を得て、開発者インタビューを敢行!

魅力あふれるこの2モデルに関して、開発担当者様からの目線で、この魅力と可能性を語っていただきました!

今回の前編ではDJM-S11についてのインタビューをお送りいたしますスクラッチ/パフォーマンス向けDJミキサーとして世界最高峰の機能が内蔵された本機、はたしてどのような特徴があるのでしょうか?

これからDJM-S11 / DJM-S7を使ってみようと考えている方、またはすでに愛機として使用している方はもちろん、これからDJパフォーマンスを始める初心者の方まで、ぜひこのインタビューで2モデルの潜在能力を感じ取ってください!


Power DJ’s:本日はお忙しいところ質問にお答えいただきありがとうございます!今回はよろしくお願いいたします!まず早速質問ですが、2020年10月に新たなプロフェッショナル向けDJミキサーとして、DJM-S11が発売されました。これまでユーザーからのどのような感想が届いていらっしゃいますでしょうか?

 

DJM-S11開発担当様:よろしくお願いします。ユーザーの方からはDJM-S9で良かった点を踏襲しつつ、タッチディスプレイを活用したSMOOTH ECHOや各種エフェクトの設定、MIDIアサインの組合せ等で、とても自由度が高いというコメントを多くいただいております。ありがとうございます。

前身モデルであるS9を使用されていた方も簡単に移行できたようでした。またコロナの影響もあり、DJ配信を行う方も増えているのですが、PCで配信を行いながらミキサーで波形を確認できるので、演奏に集中できるといったコメントも頂いております。

 

 

 

Power DJ’s:なるほど、ミキサーから波形を確認できればそれだけPC画面に目を動かす必要が減り、DJプレイに集中できるという事ですね。DJM-S11はタッチディスプレイ、SMOOTH ECHO、SCRATCH BANKやCOMBO PADなど、革新的な機能が多く内蔵されているモデルですが、これらはやはり多くのDJから寄せられたリクエストを元に開発されたのでしょうか?

 

DJM-S11開発担当様:はい。開発にあたり国内外の様々なDJから意見をいただき、開発に取り組みました。

直接DJからリクエストをいただいた機能もありますが、DJインタビューやDJの演奏を分析し、そこから着想を得て開発した機能もあります。時にはDJの演奏をコマ送りで確認し、どのような操作を行っているか等の調査も行いました。

 

 

 

Power DJ’s:DJプレイをコマ送りの動画で確認まで行って、分析しているというのはすごいことだと思います!

DJM-S11開発担当様:恐れ入ります。様々な角度から研究を行い、DJの皆さんがどのようなマインドを持って、どのようにパフォーマンスを行っているかを深く理解できた事が、新しい機能の開発に繋がったと考えています。

DJM-S11は中央のディスプレイから様々な操作が可能

 

 

Power DJ’s:DJM-S11は2チャンネルミキサーのフラッグシップモデルを目指して開発されるわけですから、開発の際の情報集めも相当苦労なされたと思います。DJM-S11はこれまでのモデル(DJM-S9)と比較して音質面での違い・改良した点などございますか?

 

DJM-S11開発担当様:DJM-S11ではPioneer DJで培ったノウハウを積極的に取り込んでいます。DJM-S9のユーザーはDJM-900NXS2も使用していただいている方も多かったため、音質差に関する意見も届いていました。

また昨今、DJM-S9を使用するDJの方も大きなステージやクラブでDJプレイをする機会が増えてきているためDJM-S11では音質面にも注力しています。
DJM-S11ではDJのスクラッチパフォーマンスがクリア且つ高音質で届けられるよう、DJM-900NXS2等でも搭載している64ビット・ミキシングおよびディザリング処理機能、またESS社の32bit D/Aコンバータを採用しました。

DSP内部にはスタジオクオリティの64ビット・ミキシングおよびディザリング処理機能を搭載

 

 

Power DJ’s:DJミキサーを使用するDJの皆さんはやはり音質も気になさいますので、内部の処理機能が向上しての音質アップはうれしいポイントですね。ターンテーブル接続に欠かせないPHONO入力はいかがでしょう?

 

DJM-S11開発担当様:はい、こちらも本体に内蔵されているPHONO経路のRIAA回路をアップデートしたことにより、アナログレコードを使用した際のクリア感・中高域の量感も向上しております。

 

Power DJ’s:普通にアナログレコードを使う・聞く場合も音質がアップしているのはこれもうれしい限りです!
本体に内蔵といえばDJM-S11に採用されている「MAGVEL FADER PRO」につきまして質問です。DJM-S9に内蔵されていたMAGVEL FADER PROもかなり耐久性に優れたフェーダーだったかと思いますが、今回のMAGVEL FADER PROはどのような点が強化されているのでしょうか?

 

DJM-S11開発担当様:こちらも内部部品の見直しを行い、フェーダー取り付け軸の垂直方向の剛性を30%強化しました。これによりフェーダーつまみの縦方向へのぐらつきが少なくなっております。また激しいスクラッチ時に操作面の塗装の剥がれを防ぐため塗装の強度も向上しております。他にフェーダー動作の際の感触もスクラッチ時の操作を考慮して、良い感じに指が滑るように仕上げました。

フェーダーノブ取り付け軸の垂直方向への剛性を30%アップさせたMAGVEL FADER PRO

 

 

Power DJ’s:やはりフェーダーの開発にはかなりこだわっていらっしゃいますね!フェーダーの耐久性がアップしていることは予想できましたが、まさか塗装まで強化されているとは思いませんでした!

他に今回DJM-S11を開発するに当たって、苦労した点はどのような事でしょうか?

 

DJM-S11開発担当様:DJM-S9で好評だった素早い操作を実現するシンプルで直感的なレイアウトと、4.3インチタッチディスプレイを活用した新しい機能の共存に非常に苦労しました。DJM-S11は本体のディスプレイで様々な操作が可能ですが、特に2chミキサーで4つのDECKをコントロールする3/4DECKコントロール機能は、様々なDJの演奏を分析して、どのような手段を使えば新しいパフォーマンスを生み出すきっかけとなるか、チームでとても長く議論しました。

 

Power DJ’s:3/4DECKデッキコントロールはタッチディスプレイ上で3DECKめと4DECKめの音楽を自由に再生したり音量を調整できる機能ですね!これは実際に試してみても非常に画期的な新機能で驚きました。これはDJたちがどのようにDJM-S11の潜在能力を発揮させるか、腕の見せ所となりますね!

 

 

 

DJM-S11開発担当様:はい、DECK3/4コントロールを使用することでこれまでに聞いた事の無いようなパフォーマンスが生まれる事を楽しみにしています。
CDJなどのプレーヤーと4チャンネルミキサーを組み合わせた4デッキミックスを目にする機会は以前に比べ増えましたが、ターンテーブリズムでの4デッキミックス、しかも2チャンネルミキサーを使用した例はまだ多くはありません。
DECK3/4コントロールを活用すればターンテーブリズムによるパフォーマンスの可能性がもっと広がるのではないかと考えています。

可能性を広げる驚異のDECK3/4コントロール機能

 

 

Power DJ’s:他にも「DJM-S11はこの機能が便利!」といった目立たないけど有効な使い方などありましたら教えてください。

 

DJM-S11開発担当様:例えばSMOOTH ECHOのON/OFFを長押しすると、すぐに設定画面を表示できますので、プレイ中に素早く設定を確認する場合には便利かと思います。
また機材の操作に慣れた方向けですが、実はMIDIリマッピングできる操作子がS9に比べ大幅に増加しております。
DJM-S11上のほぼ全てのツマミやスイッチにDJアプリケーションの機能をアサインする事ができるので、よく使用する機能や、特別なルーティンを作る際に便利だと思います。
ルーティンの時にはこのスイッチは使用しないなという場合には元の機能の代わりに別の機能をアサインして有効に活用できるかと思います。

 

 

 

Power DJ’s:設定のカスタマイズも行いやすくなっているんですね!DJM-S11はプロフェッショナルDJミキサーという位置づけだと思いますが、DJM-S11を使ってみたくても機能が全部使いこなせるかな…と及び腰になってしまう方もいらっしゃると思います。そのような方へアドバイスなどありましたらお願いいたします。

 

DJM-S11開発担当様:まずは是非DJM-S11に触っていただきたいです。
ミキサー本体の波形表示や大きいPAD、FXレバー等が特徴となっており、通常のクラブプレイでも直観的に素早く操作できるミキサーだと感じていただけると思います。
パフォーマンスの機能に関して、トップDJは複数の機能を組合わせて演奏をするため、一見複雑に思えてしまうかも知れませんが、普通に使用する分には各機能の操作はシンプルで、簡単に使用できる機能が多いです。
例えばSMOOOTH ECHOはONした状態でカットインMIXをするだけで、ECHOがかかった心地よいMIXを実現できます。一方でスクラッチ演奏やHOT CUEと組合せ使用する事で、今までのミキサーではできなった新しいパフォーマンスを演奏することもできます。
このように各機能を組みわせて使用することで、オリジナリティー溢れるDJプレイやパフォーマンスを発揮できる機能が多数搭載されている点も特徴になっています。

使えば使うほど様々なアイディアが出てくると思いますので、是非使い倒していただければと思います。

 

 

 

Power DJ’s:最後に開発者の方の目線から、このDJM-S11の一番のおすすめポイントを教えてください。

 

DJM-S11開発担当様:やはり一番のおすすめポイントはミキサー全体の使いやすさだと思っています。
手元で再生状態を確認できる波形表示、より確実に操作できるようサイズアップしたPAD、LOADボタン、エフェクト操作直後に素早くフェーダーを操作できるFXレバー、お好みの操作感でスクラッチ演奏ができるMAGVEL FADER PRO。是非一度、触っていただき、その操作感を体感していただきたいです。

Power DJ’s:なるほど、やはり実際に触って確かめるという事がDJM-S11のようなDJミキサーを選ぶ際にはポイントになるという事ですね。確かにDJM-S11にはカタログスペックだけではわからない魅力が詰まっていると思います。本日はいろいろ質問にお答えいただきありがとうございました!

 


お話を伺いますと、DJM-S11の隠れた魅力がより明らかになり、単なる2チャンネルミキサーという領域を遥かに飛び越えたモデルであることが伝わってまいりました!

Power DJ’sではDJM-S11を実際に触ってチェックすることも可能ですので、ぜひ気になる方はPower DJ’をおたずねください!

さて「Pioneer DJ開発者インタビュー DJM-S11とDJM-S7の魅力と可能性【前編】【DJM-S11編】」はいかがだったでしょうか?

続きましては後編【DJM-S7編】へと続きますので、そちらもご覧ください!!


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